イギリス

まずはイギリスの教育制度を理解しましょう

jp105_72aイギリスの教育制度は全国統一ではありませんが、公立も私立も通常5歳から7歳くらいから入学し、日本の義務教育に当たる教育は、16歳で修了という事になります。
非常に特徴的な点が、「卒業する」ではなく、イヤー11修了後、GCSEという試験を受け、この試験結果がその先の進学、就職の選考基準となる点です。

イヤー11以降、2年間、職業専門学校、進学準備校に分かれ、大学進学を希望する学生は、イヤー12、イヤー133でGCEのAレベルの科目別試験を受けます。
この科目別試験は学生が自分にとってこの先必要となる科目だけを受けて、その成績によって大学出願が決まっていきます。
ここまでが中等教育です。

高等教育は日本でいう大学での教育と考えればいいでしょう。
イギリスの大学は1校を除き公立で、その中には世界でも有名なオックスフォード、ケンブリッジなどがあります。
日本でいう京大、東大といった所です。
公立大学は学士号取得が可能で、通常、3年間学ぶことで学士号が取得できます。

イギリスに留学したい!

イギリスに留学したいという方も日本にとても多いです。
イギリス留学は説明したとおり、「公立」メインの教育体制です。
しかし、高校年代での公立教育機関は留学生を受け入れていないので、留学したいという場合、私立ボーディングスクールと呼ばれる寮制校への入学となります。

私立では、男子校、共学校、女子高により中等教育進学年齢が違ってきます。
男子校、共学校の場合、通常13歳から受け入れしており、女子高は11歳からの受け入れです。
イギリスの場合、イヤー10、11の年代が大学入学前の必須試験となるGCSE試験の学年となり、年齢的にいえば日本にあてはまめると中学校3年生、高校1年生くらいです。

勉強がかなり大変になる

高校からの留学という事を考えると、イヤー11、12、13くらいが日本の高校1年生、2年生、3年制になります。
この時期は統一試験に向かう時期にあたるので、イギリスの学生はかなり勉強量をこなしています。

知識を詰め込むという教育ではなく、科目数は多くても自分が得た知識を駆使して回答を導き出すという教育です。
そのため、試験についても、記述式が多く授業に関しても積極的な発言、自分の意見をしっかり伝える事が必要となるため、英語力をある程度持っていないと、授業も宿題も試験も辛いという状態になります。
高校年代からのイギリス留学を考える場合、英語力も勉強に立ち向かう姿勢も必要となるため、出来れば早い年代からの留学を考えるべきでしょう。

イギリスへの大学留学

政府によって教育水準が管理されているイギリスの大学は、質の高い学問を学ぶことができるという点、また非常に質の高い授業を受けられるという点がメリットです。
通常3年で卒業でき、途中1年間実務研修などを入れることもできます。
質の高い学校、授業カリキュラムがあるので世界各国から優秀な生徒が集まります。
積極的に学ぶという姿勢が必要ですが、学ぶ姿勢がしっかりしている学生が多いので、モチベーション高く通えるというメリットがあります。

大学は学士号が取得でき、学問を学ぶところですが、日本の大学と比較すると専門的要素が強いという特徴があります。
公立のカレッジは職業訓練カリキュラムがあるファーザー・エデュケーション・カレッジと学士号を取得できるハイヤー・エデュケーション・カレッジがあります。
HNDやファウンデーションディグリーと呼ばれる学校は、専門技術教育がメインで学位取得も目指すことができるという学校です。