不登校の現状

年齢が上がると共に増加している

PAK93_taikusuwariatama20140322-thumb-815xauto-16854不登校、これは良いことだと思いますか?悪いことだと思いますか?
もちろん、学校へ行かないのは悪いこと、そう考える方が多いでしょう。

日本は小学校、中学校と義務教育ですから、学校へ行かなければいけない、これは当たり前です。
ですが、今の日本の現状では、不登校は減っているとは思えません。

文部科学省の調査においては、小中学校における不登校児童数は11万人を超しています。
年齢が上がるとともに不登校が増え、特に小学校6年生から中学校1年制にかけて3倍の数に膨れ上がっています。

中学へと進学したことによる環境の変化が負担となっているのでしょうか。
ですが、中にはこんな不登校のお子様もいらっしゃいます。
>>http://blog.juntahiromi.com/archives/441

このブログのお子様は、「せっかく勉強に集中し始めたのにチャイムがなってしまって、自分のペースで勉強ができないから学校をお休みして自宅で、自分のペースで勉強したい」という子供さんでした。
不登校期間は約1週間、その後学校は勉強するためだけの場所ではないと気づき、自ら学校へ行きたいと再度言っています。

彼女の不登校の1週間はとても充実していました。
好きなことをして、勉強も自分のペースでして、英語の曲を覚え、歌い、ピアノを弾き。
よく出来た子供さんだから、こんなことができる、そうではありません。

このブログを読んでいる限り、お母様の「子供の考えを理解して、させてあげる」というサポートが良かったのではないかと思います。
現状では、こんな不登校だった子供さんもいるのです。

不登校が悪いわけではありません。
子ども達と向き合わない姿勢がダメなのではないでしょうか。

不登校になった理由と向きあい、よく話をしてよく理解してあげる。
子供には、親のそんな気持ちが大切なのではないでしょうか。

最近の日本の不登校生

日本では、不登校が注目され始めたのは1960年代にかけてです。
学校恐怖症と言う名前があらわれて、神経症を中核とする個人病理として捉えられていました。

その後、70年代から80年代に入ると中学生を中心に、地域や階層、性別に関係なく不登校が増加。
そしてその時代では、不登校は病理的なものではなく学校においての教育問題として取り上げられました。

学校拒否と呼ばれるようになり、やがて小学生の不登校生も増加します。
1990年代には、学校に行かないという生き方も一つの選択肢だという考えも広まっています。

2000年代に入って、学校に行かなければならない、でも学校へ行っても明るい未来は保証されない。
そう諦める声もあがり、学校と言う制度そのものの意義が問われる問題も生じています。

現在は、学校側は医療機関や福祉などの連携を持ち、自宅ではカウンセラーとの対処が必要となっています。
不登校への捉え方、考え方は時代と共に進み、不登校生は減らないまま現代の医学やカウンセリング技術ばかり進歩している状態。
今後の支援には様々な課題が残されています。

不登校への支援の現状

不登校の行く末はどうなると思いますか?
ニートと呼ばれる、働かずに成人してもずっと養い続けてもらう人生でしょうか。

不登校が悪化すると引きこもりとなり、そこから病気を発病してしまうお子様もたくさんいます。
対人恐怖症やうつ病などです。

現在では、何らかの支援の結果登校するようになった生徒は、不登校生の30%程度。
登校はしていないが、変化はみられるという児童は20%程度います。

支援の内容を見てみたら、学校内ではスクールカウンセラーを在中させ、専門的な相談を受けているというサポートが多くあります。
利用者も特に多く、適応指導教室などはたくさんの子供たちが利用しています。
ですが、現状としてはこういった支援も受けず、学校とも家族とも、機関ともかかわりを持たなくなったという生徒はまだまだいるのです。